2015年8月19日水曜日

石鹸~ラウリル硫酸Na~ラウレス硫酸Na~etc まで。界面活性剤の歴史 簡単にですが。


こんにちはINABAです。



なんで横文字でINABAなのか理由はこちらから (決してカッコつけてるわけではないのでw)







前回の記事 



「ヘアレシピ」ってシャンプーのCMが気になって。 ドラックストアでチェックした。




 のなかで、「ラウリル」 とか 「ラウレス」 とか何回も出てきましたね



おなじみの 「石鹸」 なんかも出てきました。







「ラウリルとかラウレスっていったい何物? 石鹸とはなにが違うんだろう?」



って思いませんでしたか?


もちろん、詳しい人はわかってるとは思うのでスルー気味でお願いします ・ ・ ・ ・ 





なので、



今回は、石鹸・ラウリル・ラウレス の関係を歴史物語風?にお話ししたいと思います。









難しいことは抜きですよ~  











では、 石鹸からの~ラウリルからの~ラウレスへの物語 のはじまりはじまり~w







・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~





むかーし、むかし、そのまた昔。





当時最先端の国々のヨーロッパでは、灰と脂で作った  「石鹸」 という、これまた最先端のものがあり



その石鹸ででいろんな汚れを綺麗にしておりました。






「石鹸ってべんりだよな~」


「たしかに~w」





なんて思いながらみんなで何年も何年も使っていました。 (多分)





しかし、そのうち




「まえから思ってたんだけどさ、石鹸って洗ってるときの持ちが悪くないか?」 (って言っていたかどうかは不明)





という不満がみんなの間に広がっておりました。



しかし、他に洗剤があるわけでもないので、そのまま使い続けておりました。







そして、時は過ぎ、時代は近代になり、科学も発達してきて


「使い勝手が悪ければそれ以上に使いやすいものをつくればいいんだ」


という人達が出てきます。




で、その人達の熱き思いによって開発されたのが



『 ラウリル硫酸Na 』  という当時最新の洗浄剤
 


こいつは硬水でも、軟水でも関係なく泡立つし、コストも安くいっぱい作れちゃう超ハイテク洗浄剤だったんです!



こんなものが流行らない訳がないじゃないですか。



たちまちみんなが使うようになったんですよ。




で、そうこうしているうちに




「おれ、手が荒れちゃって困ってるんだよ」



「ええっ、私もなの」 「おれもおれも」





という人が増えてきたんです。



便利でも、肌荒れがひどくては困りますよね?





そうなれば今度は


「もっと肌にやさしい洗浄剤を開発しなくては!」



となり



ラウリル硫酸Na の半分の刺激に抑えられた





『 ラウレス硫酸Na 』





が科学者達の手によって開発されたんです。




このラウレス硫酸Na の開発によって、肌が荒れることも少なくなり、洗浄剤が大きくステップアップしたんですね~。






その後、ラウレス硫酸Naは原料の変化等もありましたが、現在でも大活躍の洗浄剤となりました。





とさ。



おしまいおしまい。




洗剤の発達の要因に「世界大戦での油脂不足」も挙げられておりますので、興味のある方はお調べ下さい。


・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~






さて、このお話の中に 「石鹸の泡の持ちがわるいよね?」


っていう場面が出てきましたね、



実はそうなんです、石鹸は泡の持ちが悪かったんです。





「えっ?石鹸って泡立つしそんなに持ち悪くないよね?」



と思った方、日本では石鹸の持ちがよいのでその感想は間違ってないんでご安心を。







 ではなぜ石鹸の泡持ちが悪かったというと




実はヨーロッパの水が原因だったんです。


ヨーロッパの水は日本と違ってかなりの硬水なんですね。



硬度が高いと水の中にいろんな成分が入っています、


それらと石鹸がくっつくと石鹸カスになって汚れが落とせなくなっちゃうんです。





ただ、石鹸の泡立ちが悪かったせいで何でも泡立つ新しい洗浄剤の誕生が早まったのかも知れませんね。









※ これらの成分は石油系の洗浄成分といわれ、とにかくこれが入っていたら使うんじゃない!

なんて言う人もいますが、これは完全なる勉強不足です。

今使われている原料は「植物原料の高級アルコール」です。


このようなネガティブなお話は、たいがいが商売敵の「自社製品を売り込むための宣伝文句」が発端です。




ちなみに、石油が原料でも、「それだから身体に悪影響!」という事もないのでご安心下さい。






追記:

シャンプー等に使用される洗浄剤の中で、ラウリルもラウレスも肌や髪に対して刺激強めの洗浄剤です。

ラウリル硫酸Naに関しては特に刺激が強いため、日本のメーカーではシャンプー等への使用は自粛しているようです。
日本のメーカーが発売しているシャンプーに「ラウリル硫酸Na」が入っていることはないと思われます。


どちらにせよ肌の弱い方、アトピー等のある方の使用はオススメしません。









こちらはおまけ、1950年代のシャンプー  「花王フェザーシャンプー」  

ソープレスソープ と言われていたそうです。 石鹸じゃないからってことですねw









 ↓ホームページはこちら↓


みずほ台の隠れ家過ぎる美容室 COVO  http://covo-ca.com/
















0 件のコメント:

コメントを投稿