こんにちは稲葉です。
今回はいつもとちょっと違った記事をアップします。
先日ご来店のお客様から
「表〇道のお店ですごくいい オージ〇ア っていうシャンプーを買ったの♪」
「最高級のシャンプーなんですって」
「ネットでは買えなくて美容室でしか購入できないらしくて」
というお話を聞き
『オージ〇アってそんなに良いの?』
と気になったのでちょっと詳細をチェック。
最近は、「ネガティブ&批判的な記事を書いてはいかんかな?」
と思い、 そういう記事は封印していましたが
このシャンプーに関して、あまりにもネット上で美容室発信の
「業界最上級」 とか 「最高品質のシャンプー」
などのキャッチコピーが見られたので、ちょっとだけ意見がしたく記事をアップです。
まず。
毛髪内ケラチンを補修して、髪を再生?
と、うたっている。
が、
シャンプーで髪が再生 されるなんてちょっと考えられないとは思うのです・・・・・
通常、シャンプーの主な仕事は洗浄 です。
主成分は水と界面活性剤 (油性の汚れを浮かして水となじませて一緒に流れ落とす成分)。
汚れ落としには必須&大活躍の界面活性剤ですが、少なからず髪や頭皮に刺激を与えます。
なので、シャンプーで一番気をつけなければいけないのは
「どれだけ刺激を抑えながら髪と頭皮を洗い上げるか」
です。
水と界面活性剤だけではシャンプーとして成り立たないので、トロトロッとさせる成分や、泡立ちをよくする成分、指通りをよくする成分、腐らないようにする保存料、いい香りにする香料、etc を入れてあります。
いろいろなものをいっぱい入れてシャンプーのできあがりです。
ただ、実際に効果の見込めないものをいっぱい入れて
『これはこんなに良い物がいっぱい入っているシャンプーなんですよ!!』
とうたっているものがかなりありますが、シャンプーに入っている成分の髪への効能はそれほど期待できません。
なぜなら、その効果があるとうたっている成分が、シャンプーの中に0.1%でも入れてあれば
『毛髪補修成分配合!』
てな感じで商品に表示して良いということになっているからです。
ドラックストアなどのお安いシャンプーでも、ものすごく髪に良さそうなキャッチコピーがかなり目立つ感じで表示されてるのはこういうことです。
本当に高価な原料をいっぱい入れてしまったら、製造コストがかかってしまい、値段を安くは出来ないですしね。。
ちなみに、僕たちが美容室の現場で髪の内部補修に使用するための処理剤を、原液から実際に使用する際に精製水と混ぜる時の有効濃度は大体の場合 「1~3%」 です (水+原液 99:1~97:3 )。これをスプレイヤー等に入れてパーマやカラーの前に使用するわけです。
もし、この濃度よりもはるかに少ない場合は、髪への補修効果などまったく望めないということになりますよね?
「ならば、メーカーに電話して聞いてみればいいんじゃないの?」
となりますが、そこは企業秘密ということになりますから、問い合わせをしても教えてくれることはありません。
僕たちがメーカーさんに面と向かって聞いたとしても、毎回のらりくらりで教えてくれることはありません。
とにかく、シャンプーで大事なのは
『どれだけ髪と頭皮に刺激を与えずに洗い上げるか』
です。
洗浄力が強くて原価の安い界面活性剤をメインにし、実際の効果のわからない有効成分・再生成分なるものを入れて 「業界最上級」 などと言われても、正直 「だから何?」 「ユーザーを馬鹿にしてるの?」って思ってしまいます。
メーカーさんの新商品講習などでの話を鵜呑みにして、サロンで取り扱ってしまう美容室オーナーさんが多いことにも驚きが隠せません。
勉強不足なのか。。。
それとも、メーカーさんとの大人の事情があるのかも・・・・・
美容師ならば髪のプロとして、本当に自信を持ってお勧めできる商品を自分の目と髪と知識でチョイスし、本当に望んでいるお客様にご提案するのが美容師としての姿ではないかと思います。
お付き合いのあるディーラーさんやメーカーさんがすすめてくる物全部が良い物であるとは限りません。それを見分ける美容師側の知識が大事なんですよね。
いろいろと書いてしまいましたが、私たちが住んでいるのは日本ではいろいろと制度が厳しいですので、「髪が傷んでない」 「頭皮に問題なし」 であれば、大体の場合どのシャンプーでも問題はないと思います。
好みは人それぞれなので、洗い上がりの感じや香りで選んでいただいて大丈夫だと思います。
髪のダメージや、頭皮のかゆみ、等でお悩みの方にはシャンプーのお話しをさせていただきますので、遠慮なくご相談ください。
富士見市みずほ台の美容室 【hale】
ご予約・お問合せ 049-203-0808
埼玉県富士見市針ヶ谷1-29-5 ゼフィール3 1F
駐車場有
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